毛色と品種
馬の見分け方
人間から見ると、どの馬は同じように見えることがあります。見慣れてくると馬体には個性があり、それぞれの特徴があります。
馬体を見分けるポイントは毛色、肢部の白い模様、顔の白い模様、つむじ(旋毛)の4点です。
後天的な特徴としては、烙印があります。また、映画『背信の行方』で、アメリカでは全ての競走馬に、生まれたらすぐ上唇の内側にその馬だけが持つ識別 番号が彫り込まれる(入墨)事を知りました。
品種
日本では、馬の品種を以下の4つに分類しています。
分類 | 特徴 | 品種 |
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軽種 (けいしゅ) | 駆歩の得意な速度の速い馬で、競馬や乗馬に使用されてます | サラブレッド、アラブ、アングロアラブ |
重種 (じゅうしゅ) | 畑を耕したり、荷馬車を引くような力仕事に多く使用される馬で速度は遅いが力が強く、体重が800kgから1トンを超えるものもあります | ぺルシュロン、ブルトン、クライズデール |
中間種 (ちゅうかんしゅ) | 軽い馬車を引いてかなりの速さで走ったり、人を乗せたりするのに適してます | トロッター、ハンター、セルフランセ、クォーターホース、クリーブランドベイ |
在来種 (ざいらいしゅ) | 古くから日本にいた馬ですが、最近では数がとても少なくなっています | 北海道和種馬(道産子)、木曽馬、都井の岬馬、トカラ馬 |
ポニー | 大人になっても体高(身長)147cm以下の馬をポニーといいます。馬の体高(身長)は、き甲から地面までの垂直線の長さを測ります。 | ウェルシュマウンテンポニー、シェットランドポニー、ハクニーポニー等 |
毛色
種類 | 特徴 |
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栗毛 (くりげ) | 全体が黄褐色で、長毛は被毛より濃いものから白色に近いものまであります。 |
栃栗毛 (とちくりげ) | 栗毛より黒味がかっているのが栃栗毛です。 |
鹿毛 (かげ) | 全体が赤褐色または黄褐色で、長毛および肢下部は濃淡にかかわらず黒色になっています。 |
黒鹿毛 (くろかげ) | 全体が黒っぽい赤褐色または黄褐色で、眼の周囲や下腹、股間などは褐色となっており、長毛および肢下部は濃淡にかかわらず黒色なっています。 |
青鹿毛 ( あおかげ) | 全身殆ど黒色で、眼の周囲、口辺、ひばらなどが僅かに褐色をとなっています。 |
青毛 (あおげ) | 被毛、長毛共に黒色のもの。 |
芦毛 (あしげ) | 原毛色は栗毛か鹿毛か青毛ですが、馬体全般に白毛が混生し、白っぽく見えるのが芦毛です。生まれたばかりの頃は原毛色に近い毛色ですが、年齢が進むにしたがって白さを増してきます。 |
白毛 (しろげ) | 生まれた時から被毛、長毛共に白色のもの。 |
パロミノ | 被毛が黄金色で、尾とたてがみは白。 |
小斑 | アパルーサの毛色として知られている。 |
参考資料
- 『初心者のための乗馬テキスト LET’S ENJOY RIDING』(発行所(社) 全国乗馬倶楽部振興協会)
- 『アルメイトブック 馬』(発行所 緑書房)
- 『はじめての乗馬』(監修者 千葉 幹夫、発行所 高橋書店)
- 『わかりやすい競馬の本』(発行者 勝馬編集部)
- 『図解コーチ 乗馬』(監修者 瀬里町 芳雄、発行者 深見 兵吉)